コレクション展
DATE
2026/02/25(水) - 2026/06/01(月)
※6/19(木)~7/2(水)は展示を一時休止させていただきます
TIME
All of the day
旭川家具の主要産地である東川町は、家具・デザイン産業の発展のため「織田コレクション」を公有財産とし、さまざまな活用に取り組んでいます。本展「近代建築三大巨匠の椅子」では、モダニズム建築を代表する3名の建築家、フランク・ロイド・ライト、ル・コルビュジエ、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが手がけた椅子を紹介します。建築にとどまらず生活空間へと広がった彼らの創作は、椅子のデザインにおいても建築思想と結びつき、革新的な造形と独自の美意識を体現しています。
19世紀までの建築は、ゴシックやルネサンス、バロックなど歴史様式を参照し、装飾や伝統的形式を重んじるものが主流でした。建築は権威や象徴性を示す存在として位置づけられていました。しかし19世紀後半、産業革命による社会の変化と新たな技術・素材の登場により、建築は大きな転換期を迎えます。機能性や合理性が重視され、装飾を排し「構造そのものの美」を追求する考え方が広がっていきました。こうした流れの中で20世紀初頭に登場したのがモダニズム建築です。フランク・ロイド・ライト、ル・コルビュジエ、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエは、その理念を建築だけでなく椅子のデザインにも落とし込み、近代建築の思想を生活空間へと拡張しました。
ミッドウェイガーデンチェア / Midway Garden Chair フランク・ロイド・ライト / Frank Lloyd Wright 1913
シェーズロング / Chaise Longue ル・コルビュジエ / Le Corbusier シャルロット・ペリアン / Charlotte Perriand ピエール・ジャンヌレ / Pierre Jeanneret 1928
スウィベルチェア / Swivel Chair ル・コルビュジエ / Le Corbusier シャルロット・ペリアン / Charlotte Perriand ピエール・ジャンヌレ / Pierre Jeanneret 1928–29
バルセロナチェア・スツール / Barcelona Chair・Stool ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ / Ludwig Mies van der Rohe 1929
MRサイドチェア / MR Side Chair ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ / Ludwig Mies van der Rohe 1927
織田コレクションは、椅子研究家の織田憲嗣氏が50余年に渡り世界で収集・研究してきた、20世紀のすぐれたデザインの家具と日用品群です。北欧を中心とした椅子やテーブル、照明、食器やカトラリー、おもちゃまで、その数8千以上。関連文献や写真、図面など2万点に及ぶ資料とともに系統立てて集積された、世界でも類を見ない極めて貴重なコレクションです。現在その中核となる椅子約1350種類を北海道東川町が公有化して文化財登録を行い、展覧会や講演会を通じて多くの人に「美しくていねいに暮らす」喜びとヒントを伝えています。
関連リンク:織田コレクション
主催:写真文化首都 北海道「写真の町」東川町 協力:旭川家具工業協同組合・織田コレクション協力会